他人と比べると不幸になる

昔世界一幸せな国としてブータンが話題になりました
経済大国と言う感じの国ではないので、便利さと快適さは必ずしも幸せには繋がらないのかなーと当時思ったものです

しかししばらく経ってから、ブータンにもネットが普及し幸福度が下がったという話を聞きました
あー…なんか想像できましたね

きっと今まで知らなかった他の世界を見てしまったのですね
そして自分と比べてしまって、あれ?私って幸せだと思ってたけどこんな世界あったの?あれ?私幸せなの??みたいな事じゃないでしょうか

自分が普通に感じていた幸せも他者と比較する事で価値が下がってしまうんですよね😥
比較対象があるって言うのは良くも悪くも多大な影響力がある気がします

たぶん今の自分はそこまで不幸ではないと思います
だけどなぜか「こんな病気になって私は不幸、私は不幸」と思いがち
人の介助無しでは生活できないレベルの難病に比べたら楽なものなのに

自分より良い状態の人と比べたらそりゃ不幸に見えますよね
もっと酷い状態で苦しんでいる方と比べたら「私は軽症!軽症すぎる!」と楽観的になりそうなのに
なぜかそれよりも「私ばっかりこんな目に会う」と卑屈になる方が多い気がします

ネガティブになる方が楽なのかな~
なるべくポジティブに考えようと思ってはいるものの、心のどこかではやはり思うところがあります


私は若い頃に精神的どん底を味わった時期があったのですが、その時心の支えとなった言葉があります

人は自分が思うほど幸福でもないし不幸でもない

ラ・ロシュフコー(François VI, duc de La Rochefoucauld 1613.9.15 – 1680.3.17)

いや、ほんとにこれなんですよ
客観的に自分を見つめられる不思議な言葉でした
当時の私に見事刺さりました

簡単に言うと「いや、オメー普通だから」って事ですよね

当時心が折れまくって何か心のよりどころとなる言葉を探していました
子供の頃になぜか手に入れた聖書まで引っ張り出して、私を救ってくれる言葉を探しまくったんです
(心が弱った時に宗教に縋る理由が分かった気がします)
偉人の名言集まで読みました

そこで出会ったのがラ・ロシュフコーです
正直この人がどんな人なのかは良く分かりません

でもこの人の名言、なぜか私の心を刺す言葉が沢山あったのです
人生の師匠にしました
でも未だ覚えているのは上記の言葉だけ
座右の銘にしようかな

この言葉で救われたというか何というか…
「オメー悲劇のヒロインぶってるけど普通だからな」と言われた感じ
心が折れてる時は下手な慰めの言葉も聞こえないし「時が解決する」的な正論も聞きたくないしもう面倒くさいんですよね

そんな中この突き放すような言葉…やっぱり最高だな
ポスターにして部屋に貼っておきたいくらいです

こんな昔の事を思い出していたら、クローン病診断ではあの時ほど心折れなかったなと気づきました
私も精神的に強くなってしまったのか

それともあの困難を乗り越えたからクローン病診断も乗り越えられたのか
当時はこれ以上のどん底なんか無いと思っていたけど、まさか自分が●年後難病になるなんて思いもよりませんでしたわ🤣🤣🤣ハッハー!!!

ほんと生きてると色んな事がありますね
いわゆる人生の試練なのかな
そしていつの間にか強い女になっていくんですね
そのうちゴリラになりそう🦍

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